2018/05/15 08:32
生姜に含まれる成分とその薬効
生姜は90%以上が水分ですが、わずかに含まれる生姜特有の辛味成分や芳香成分に大変特徴があり、古くから漢方薬の原料としても用いられてきました。生姜の辛味成分にはジンゲロン、ジンゲロール、ショウガオールの3つがあり、表に示すような様々な効能があることがわかっています。神石高原産の生姜は、一般に流通しているショウガに比べ、辛味成分が多く含まれており、より効能が強いといえるでしょう。
作用 | 効能 | |
辛味成分 ジンゲオール ジンゲロン ショウガオール | 代謝促進 血行促進 脂肪燃焼 抗酸化作用 殺菌作用 | 体を温める 発汗促進 消化吸収促進 老化防止 食中毒の予防 |
香り成分 シネオール ジンキベレン ガラノラクトン | 食欲増進 腸管蠕動(ぜんどう)抑制 抗炎症作用 | 健胃、解毒、夏バテ予防 制吐作用 喉の痛みや咳を緩和 |
シソに含まれる成分とその薬効
シソには多くのポリフェノールが含まれており、それらの成分の相乗効果もあり、強い抗アレルギー作用があることがわかっています。そのため、くしゃみや鼻水といった花粉症やアレルギー性鼻炎の症状に効果があります。
「ふくろうの里」の料理用シソシロップは、赤色を鮮明に出すため、乾燥させた赤シソを使います。赤い色素はアントシアニンというポリフェノールそのものの色です。しかし、熱を加えるとシソの香りや味となる成分(抗アレルギー成分)がなくなりますので、青シソを乾燥せずに煮込んだシロップと混ぜて加工しています。そのため、シソの香りや酸味は濃く薬用成分をより多く含んでいると考えています。
作用 | 効能 | |
ロズマリン酸 アピゲニン(赤シソ) ルテオリン(赤シソ) | 抗アレルギー | くしゃみ、鼻水、 目のかゆみ、花粉症などの 症状を抑える |
アントシアニン(青シソ) | 抗酸化作用 | 老化防止 抗がん 動脈硬化抑制 |
ペリルアルデヒド(青シソ) | 殺菌作用 | 防腐効果 |
梅に含まれる成分とその薬効
梅の特徴はその酸っぱさのもとになっている有機酸が多いことです。中でもクエン酸は、梅の採取時期により含有量が変動することが知られています。いわゆる「青い梅」にはクエン酸が多く、熟れてゆくに従い、その量は低下していきます。梅干しには少しだけ熟れたものが美味しいとされています。シロップでも同様ですが、「ふくろうの里」の料理用梅シロップはいわゆる「青い梅」のピーク直後に収穫し、シロップにすることとしていますので、「甘さ」は他社のものと比較し少し劣りますが、クエン酸含有量は多いのではないかと想像しています。クエン酸の多い食品は長持ちすると考えられています。昔から田舎では、「青い梅」のピーク直後に収穫すると聞いたことがあります。梅を長持ちさせるための知恵だったのではないかと思います。
梅製品の特徴は、何と言っても「疲労回復効果」です。これは、梅に含まれている有機酸に、血液中にたまった疲労物質である乳酸を分解してエネルギーに変える作用があるためです。
作用 | 効能 | |
クエン酸 リンゴ酸 コハク酸 酒石酸 | 乳酸分解作用 整腸作用 新陳代謝促進 カルシウム吸収促進 殺菌作用 | 疲労回復 皮膚のハリや艶を維持 老化防止 鎮静作用 腐敗防止、食中毒予防 |
レモンに含まれる成分とその薬効
レモンには梅と同様に多くの有機酸が含まれていますが、梅ほどにはクエン酸は含まれていません。その代わりに、ビタミンCが多く含まれ、そのために酸度を下げる効果が梅より強いと考えられています。この多量のビタミンCは体の表面の細菌を増殖させない効果(ニキビの防止)や、フケ発生の防止などに役立つことが知られてきました。ビタミンCは、強い抗酸化効果(若返り効果)があるといわれています。また、ビタミンCは、コラーゲンの合成には必要不可欠です。コラーゲンは丈夫でしっかりした筋肉、血管、肌、骨を作るために必要なタンパク質です。そのため、ビタミンCには肌をきれいにする効果や骨粗しょう症の予防、風邪などの予防効果があるのです。
「ふくろうの里」の料理用レモンシロップは、「あびの島のレモン(無農薬)」だけを使用しています。
作用 | 効能 | |
クエン酸 リンゴ酸 コハク酸 酒石酸 | 乳酸分解作用 整腸作用 新陳代謝促進 カルシウム吸収促進 殺菌作用 | 疲労回復 皮膚のハリや艶を維持 老化防止 鎮静作用 腐敗防止、食中毒予防 |
ビタミンC | 抗酸化作用 コラーゲンの合成 | 強い抗酸化効果(若返り効果) 美肌 フケ発生防止 ニキビ予防 風邪予防 骨粗しょう症予防 血管、骨の強化 |